1700年代、産業に革命が起こり、人も生活も仕事も、何もかもが速くなって、 2015年、東京で電車に乗ると、スマートフォン祭りが毎日静かに開催されています デジタルテクノロジーは、家にも、街にも、どこにでも溢れています。 けれど・・・ 『じゃあ、明日からデジタルテクノロジー禁止ね!』 ある日、担任の先生がこんなことを言って、 突如デジタルテクノロジーが使えなくなってしまったら、どうなるのでしょうか? というのも、デジタルテクノロジーは現代人の ジャブであり、 ストレートであり、 フックであり、 ジャーマン・スープレックスでもあるのですから。 つまり、必要不可欠になってしまっているのです。 ということで、『デジタルの無い世界=アナログ世界』では いったい何が起こるのか、ちょっとだけ具体的に考えてみましょう。 電車が動かない 午前5時25分、オフィスはまだ遠い。 コンピューター制御が要の鉄道には大打撃です 私事ですが、職場まで片道4時間半歩かなければいけません ふくらはぎが笑い始めるのも時間の問題です 車も走らないし、飛行機も飛ばない 人力車が街中を走り回ることになるでしょう。 マウンテンバイクも爆発的に売れるかも知れません。 日本の人力車業界の盛り上がりに期待です! インターネットが使えない 何でもネットで調べる癖のついている方は 今のうちからアナログ媒体での調べ方をおさらいしておくと吉。 一家に一冊タウ○ページの時代が再来するはずです 商店街の再活性化も考えられるでしょう。 恋人に見切りをつけられる メッセージを送ればすぐに返信を受け取れることに慣れ切ってしまった現代人。 恋人たちも例外ではありません。 あるアンケートによると、返信に3時間かかれば「遅い」と感じる人が多いのだとか。 投函、集荷、配達、開封、解読、考察、ひらめき、鉛筆削り、字体確認、 消しゴム探し、辞書引き、執筆、折り畳み、封筒探し、切手購入 (値上げに注意、投函、集荷、配達、開封・・・・・・ 実際に手紙で1回のやりとりが完了させるには、少なくともこれら全ての行程を 経なければならず、どれだけ早くても4日は経ってしまうでしょう。 『あえてのじらし』という恋愛テクニックは広く知られていますが、 あまりに長すぎるじらしは、不安につながり、誤解を生むことも。 デジタルテクノロジー時代だからこそ、あえての手紙は効果的かも知れません。 そして、桶屋が儲かる デジタルテクノロジーが担任の先生によって禁止されてしまったら、 なぜ桶屋が儲かるのでしょうか? 1.電車、車、飛行機などの交通機関がダウンする。 2.移動手段は歩きか自転車か人力車になり、ふくらはぎが張る。 3.ズボンのサイズが一段階上がり、買い替え需要が増え、洋服屋が繁盛。 4.大手洋服屋の御曹司Kさんは新たな事業展開を考える。 5.大企業には美人秘書がいるイメージなので、美人秘書を募集する。 6.美人秘書のポストは人気を博し、応募が殺到する。 7.心優しい洋服屋の御曹司Kさんは、断り切れない性格なので全員採用する。 8.洋服の数を美人秘書の数が上回り、人件費が膨らみ、Kさんの洋服屋は経営難に陥る。 9.Kさんは小学校時代のコネを使い、日本一の桶屋の御曹司Sさんに手紙を書いて助けを求める。 10.主流だった合成樹脂製の洗面器企業が、デジタルテクノロジー禁止によって総倒れになってしまったため、伝統的な桶屋の御曹司Sさんは上機嫌。すっかり調子に乗ってしまったSさんは、あと少しで心を射止めることが出来た女性Nさんに手紙を書くのを忘れてしまい、1週間後に慌てて気付いた時にはすでに時遅し。Nさんは『新しい人生を始めます』という書き置きを残して姿を消す。 11.そんな時、助けを求める洋服屋の御曹司Kさんの手紙が届き、『おれも新しい人生を始めてやる』と心機一転を図る桶屋の御曹司Sさんはすぐに同意。ここに洋服屋と桶屋の前代未聞のコラボレーションが実現する。 12.全てが順調に思えた頃、桶屋の御曹司SさんはKさんの美人秘書の一人が、なんと自分を捨てたNさんであることを知る。葛藤しながらも、まだNさんのことが忘れられないSさん。ある日、思い切って想いを伝える。Nさんの答えはまさかの『OK! Sure! Let’s get married, honey!!』2人は幸せな家庭を築き、桶屋は儲かりましたとさ。 |