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夏の夜に友人が集まって、話のネタが尽きてくるとだいたい怖い話をしようか、という流れになります。あの流れ、よく分かりません。

誰もが怖い話を持っているわけではないので、結局は“聞き専”に徹してしまうという人も多いでしょう。

今回は、海外から、背筋のゾッとする都市伝説を3つ選んでみました。 普段は聞き専の方も、1つでも覚えておけば次の機会に怖い話を披露できるかもしれません。

野ばらの咲く場所で

野ばら

舞台は中世のヨーロッパ――
若いエリザ・デイ(Elisa Day)という女性は、街一番の美女とも言われたほどで、川辺に咲くの野ばらのように可憐だと評判でした。

ある日、街によその地から1人の男性がやってきます。その男性はエリザをひと目見るやあまりの美しさに眩暈を覚え、自分のものにすることをすぐさま決心します。

初日には彼女の家を訪れ、翌日には1本のバラの花を彼女に手渡し、「“野ばらの咲く場所で”会おう」と約束します。

その次の日、川に漂うのは、冷たくなったエリザ・デイの姿。口には1本のバラがくわえられていました。 彼女を川へ突き落した求愛者がその動機を尋ねられると、こう答えたといいます。

「彼女ほど美しい存在は、生きていてはならない」

エリザ・デイの悲しい死は、長く後世に語り継がれ、いくつもの歌に歌われています。

フック

フック

フランス北部の森の中、若い男女は誰にも邪魔されずにデートを楽しんでいます。

辺りは暗く、しんとしていて、聞こえてくるのは車内のラジオだけ。なんの変哲もないラジオの音に特に興味を示さない2人でしたが、臨時ニュースが何度も繰り返されると、若い女性はボリュームを上げました。

――“犯罪者が脱獄”――
――“フックを持って森に潜んでいる”――

震えあがった女性は、すぐに自宅に引き返すように懇願。
ドアの鍵を閉めて男性は、“安全だ”と主張します。それでも引き下がらない彼女の願いの下、ようやく2人は街へ戻ります。

その後、車から降りた男女が見たものは、ドアにくっきり刃のめり込んだ1本のフックでした。

バックシート

バックシート

最後は、とても良く知られている都市伝説の1つで、数多くのバリエーションが存在すると言われています。この伝説がささやかれ始めたのは1960年代のこと。世界中がビートルズに熱中していた時代です。

夜遅く、とある女性がたった1人で運転をしています。暗く、全くひと気のない道路。目的地へと急ぐ最中、彼女はガソリンが底を尽きかけていることに気づきます。

なんとか見つけたのは、さびれた小さなガソリンスタンド。店員はガソリン満タンの頼みを快く受け入れますが、不自然な挙動が女性の気にかかります。

補充を終え、支払いにカードを差し出すと、店員は「サインが必要」だと言い、女性を店内へ連れていきます。彼女が中に足を踏み入れるや否や、店員は扉を閉め、いきなり彼女の口をふさいだのです。

「あなたの車のバックシートに、ある男が身を隠している。僕が見てしまったことを悟られたくなかったんだ」

通報によって駆け付けた警察の明らかにしたところによると、バックシートに潜んでいた男性はシリアルキラーで、次の被害者は件の女性になるところだったというのです。

ガソリンの入れ忘れも、たまには良いのかもしれません。 くれぐれも鍵のかけ忘れには気を付けて、運転する前にバックシートを確認するようにしましょうね。

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紹介したのはたった3つでしたが、この記事の下調べ中にたくさんのゾッとする話を読みました。

言葉にするのも恐ろしいものまで。

魂までゴッソリ削られたみたいにゲッソリなので、週末は緑溢れる高原にでもヒッソリお出掛けしようかなと考えています。