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数年先まで続くと噂されるアメコミ映画ラッシュ、ハリウッド映画の女性版製作など、映画関連の話題は尽きることがありません。

しかし、実際に上映されて、私たちの目に触れている映画は氷山のほんの一角。 アマチュア映画だけでなく、プロにより映画まで、様々な理由でお蔵入りになった作品がたくさんあります。 今回は、撮影されたけど上映されなかったお蔵入り映画を5つ紹介! みんな若かったんです。

DON’S PLUM
DON’S PLUM

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まずは、1995~1996年にかけて撮影された低予算映画DON’S PLUM。

今では世界的名声を手にしたレオナルド・ディカプリオトビー・マグワイアの出演する青春映画です。また映画“タイタニック”が世に出ていない頃のこと。 ある夜、数人の若者が集まって、人生について語り合ったり、やんちゃな騒ぎを起こすというあらすじですが、日の目を見たのは2001年2月、ベルリンでプレミア上映された1回きり。

理由は様々にささやかれていますが、有力な説には「暴力的・差別的な描写(演技)が、俳優としての印象(キャリア)に傷をつける」というもの。 映画自体は大半が“アドリブ”で構成されているといわれ、将来の大スターの語る女性観や人生観を、個人的な見解と誤解されるのを恐れたのかもしれません。

The Last Film Festival
The Last Film Festival

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The Last Film Festivalは、紆余曲折を得た末、2015年に世にでるはずでした。4000の映画祭から出展を拒否された“最悪の映画”と関係者らの運命を描くコメディ。

主演は、「理由なき反抗」や「イージーライダー」などで知られるデニス・ホッパー。2010年の5月、デニス・ホッパーが癌でこの世を去った時には、映画のほとんどが完成していたといわれていました。

その後、“最後の仕上げ”のための資金がクラウド・ファンディングを通じて調達され、2015年10月にリリースされるという報知がありましたが、いまだ公には音沙汰無し。

“近いうちに世に出る”という噂も飛び交っているので、視聴者は首を長くして“近いうち”を待つしかありません。

The Brave
The Brave

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1997年、カンヌ映画祭は若きジョニー・デップの最初で最後の監督作品を目撃しました。

アメリカのミステリー作家Gregory MacDonaldの“The Brave”を原作に、ネイティブアメリカンの女性と若き青年(ジョニー・デップ)の交流を描きます。

映画祭での上映後、賛否両論を巻き起こした本作品は、アメリカ国内での痛烈な批評を受けた監督自身の判断で、お蔵入りとなりました。ただしこれはアメリカ国内だけでの話。実際には世界各地の映画館で上映され、DVD化もされましたので、探したら見つかるかもしれません。

My Best Friend’s Birthday
My Best Friend’s Birthday

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独特のブラックコメディーの映画監督して名を馳せる以前のこと、クエンティン・タランティーノはレンタルビデオショップに勤めながら、俳優を夢見てレッスンに通っていました。

演技のレッスンに通っていた友人と、レンタルビデオショップの同僚と協力して、My Best Friend’s Birthdayを撮影したのは、1987年のことです。

「誕生日を迎える友人を喜ばせたいとする青年の計画と失敗」を描いた本映画は、不幸な火事によりフィルムの大部分を損傷し、70分のうち36分だけが救われました。

映画祭での上映を成し遂げますが、商業的な上映はされませんでした。

The Fantastic Four
The Fantastic Four

© 1994 Marvel Characters, Inc. By Source, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=4206819

芳しい評価を得られなかった2015年版のさらに20年前には、とあるThe Fantastic Four(ファンタスティックフォー)が幻となりました。

B級映画監督として有名だったRoger Corman とBernd Eichingerがタッグを組んで撮影されたThe Fantastic Fourは、上映されればシリーズ初の映画として語られるはずでした。原作の筋から大きくそれることもなく、 Ben Grimm(岩の人)の着ぐるみが愛らしい特徴です。

お蔵入りの理由もまた様々に噂されていますが、有力な説は「B級映画が原作コミックの世界を壊してしまうかもしれない」というマーベル側の懸念が強かったと語ります。

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スタッフからひとこと

レンタルビデオショップで働くタランティーノを見ても、 世界的な名監督になるなんて当時は誰も思わなかったんでしょうね。