10月 ― ―
秋の入り口、一気に年の暮れへと向かっていく、そんな気分の感じ取れる月ですね。
朝と夜が長く、昼は短くなります。
夏の暑さも和らいで、運動会やピクニック、外でゆったりと過ごしやすい季節には、 木々も色づき、歩くだけでも楽しくなります。
昔から秋は愛されていたようで、
「スポーツの秋」、「食欲の秋」、「読書の秋」、「芸術の秋」
などの「〇〇の秋」シリーズ は、
秋が来て思わず嬉しくなっちゃった人々の名残です。
そういうわけで、街の広告も全体的に赤くなって、明らかに美味しそうな松茸ご飯とか 栗ご飯とかが、ゆで立てながら食欲をやたらと刺激してくるわけです。
・・・・・・
『けれど、何かが、おかしい』
ある日、あなたは気づきます。
そこらじゅうで、 「スポォーツの秋ぃいい!」とか、 「ゲイジュツッ!ゲイジュツのアキッ!」とか、 「食欲の秋が来た!胃袋解禁!」とか 叫ばれているにも関わらず、誰もそんなこといっぺんにやれる時間なんて無いのです。
『そうか!やることは増えても、時間は増えていないんだ! 〇〇の秋シリーズの〇〇の部分を全部やろうとすると 12時間ぐらいは追加で必要なんだ!』
いまさらみんなに時計の針を遅らせるように言ってもダメでしょう。
秋はもう始まっているのですから。
サマータイムのある国に行ってもダメでしょう。
もう終わりかけているのですから。
けれど、諦めてはいけません。
無いものは、作ってしまえばいいのです。
ここだけの話、個人的な秋時間【オータムタイム】を導入して、
時計の針を12時間遅らせて生活すれば、こんなにいいことがあるのです。
オータムタイムの主な目的と効果
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オータムタイム早見表(図1)/色字は活動時間(14時間)
オータムタイムの効用を知る前に、 歴史あるサマータイムの目的と効果をおさらいしましょう
・明るい時間を有効に使えるので照明の節約になる。
・交通事故や犯罪発生率の低下。
・活動時間が増えることによる経済の活性化。
・午後の日照時間が増えることによる余暇の充実。
(Wikipediaより/強調筆者)
夏に時計の針を1時間進めるだけで、これだけの効果が期待できると言われます。 しかし、当然効果を疑問視する声もあります。
「部屋は明るいけど、昼は暑いから冷房ガンガン使うっしょ?」
「コンピューターの設定変えなきゃいけないっしょ?」
「どさくさに紛れて残業増やすんっしょ?」
などの声です。
そして、たった1時間をみんなで一緒に増やすのですから、
個人的なお得感が増える実感はしません。
『そう、それがサマータイム』
それに比べ、オータムタイムは個人的に12時間時計を遅らせるので、
お得感ばかりで損が全然ありません。
オータムタイムの主な目的と効果は以下の通りです。
(図1をご参照下さい)
・一般タイムとオータムタイムの活動時間14時間の内4時間しか重なり合わないため、
静かに落ち着いて活動が出来る。
・交通量が少ないため、どこでも自由に人目を気にせずスポーツが出来るので、 「スポーツの秋」達成。
・自分が寝ている時間に一般タイムの人が働いているため、起きた時には仕事が無く、
結果的に芸術で生きるしかないので、「芸術の秋」達成。
・本読む時間があるので、「読書の秋」達成。
以上が目的と効果になります。
いいことずくめですね! 今すぐ導入したくなってきます。
『あれ? 食欲の秋は達成できないの?』
当然湧いてくる疑問だと思います。
残念ながら、単なるオータムタイムの導入では食欲の秋は達成できません。
大前提として、オータムタイム導入後も24時間サイクルは変化せず、
胃袋の許容量が増えることもありません。
また、一般タイムの人の就寝時に昼食と夕食を食べられるので一見得するような気がしますが
オータムタイムの人の就寝時に一般タイムの人も昼食と夕食を食べるので、
プラスマイナスゼロどころかむしろちょっと損した気分になってしまいます、
『じゃあ、一般タイムのままでいいじゃないか!!』
そうお怒りの方もいると思います。 けれど、とっておきの方法があるのです!
オータムタイムの就寝時間である23時~9時に突入する瞬間、時計の針をもう一度
12時間遅らせることで、一般タイムの昼食と夕食も食べることが出来るのです!
その名もオータムトランスタイム!
『おいでよ、こっち側の世界へ』 |