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なんでもともと3Dに生きてるのにバーチャルリアリティー(VR)に行く必要があるのでしょうか?

目の前には存在していない仮想現実へあなたを連れて行ってくれるVRの技術とその機器は、世界を大きく変えると興奮気味に言われていますが、体感しなければ体感しないまま人生を過ごす人も多いでしょう。

そんな筆者もVRにちょっと冷めた目を持っていましたが、VRで出来ること、出来そうなことを知ると、なんだか居ても立っても居られない心地になりました。

今回は、VRで出来ること、出来そうなことから、代表的なものを抜粋して紹介します。


体の入れ替え

もしも他人の目から世界を覗くことが出来たら・・・。

そんな想像をしたことはありませんか?

The Machine to Be Another(他人になるためのマシーン)は、VR技術の最先端を切り開こうとしているBeAnotherLabによって行われている一連の実験です。

体の入れ替え

www.themachinetobeanother.org

The Machine to Be Another(他人になるためのマシーン)というその名の通り、VR技術を利用して、まるで「他人の体に自分が入ってしまった」かのような体感出来るようにするのが目的です。

この実験には、ユーザーとパーフォーマーという2つの人物が登場します。

ユーザーはVRヘッドセットを着用し、パーフォーマーの視界を覗くことになります。

そして、パーフォーマーがユーザーの動きを正確に真似することによって、ユーザー側からしてみると、まるで他人の行動に決定権を持ち、よって、他人の体の中に入り込んでしまったような錯覚を覚えるのです。

さらに、ユーザーである「自分自身」と、他人の体を通して触れ合うことも可能なのです。

映画やアニメではよくある設定ですが、この実験はそれらの疑似体験だけには終わりません。

例えば、車いす生活を送る足の不自由な方が、一流のバレエダンサーのように踊りたいと願った場合、パーフォーマーであるダンサーの体にこの方法で入り込むことによって、まるで自分が踊っているかのように感じることも出来るのです。

車いす

www.themachinetobeanother.org

VRの限りない可能性を如実に語ってくれる、非常に良い実験だと思います。

HTC Viveヘッドセット
HTC Viveヘッドセット
値は張りますが、質は確かです。
バーチャル映画

バーチャル映画はただの3D映画ではありません。

赤と青のメガネをかけてちょっとだけ映像が飛び出してくる、というレベルではなくて、VRヘッドセットをつけた使用者(あなた)の動きに合わせて、映画の中の登場人物の視界も動く映画体験です。

カスミソウ

thevrcinema.com

つまり、映画の登場人物(主人公など)は、頭上に360度カメラを装着して映画を撮影しているので、あなたがその場で首を回せば撮影された画面も動き、まるで自分が一体化したような感覚に襲われるのです。

ちなみに、世界初のバーチャルリアリティ映画館「The VR Cinema」がオランダのアムステルダムにオープンし、観客は自由に回せる椅子に座って、映画を文字通り360度楽しむことが出来ます。

よそ見してると大事な場面を逃してしまうかもしれませんが、同じ映画を見ているのに他の人とは違う場面を見ているというのは、なんともワクワクするものですね。

Oculus Rift
Oculus Rift
クラウドファンディングから発展したOculus Riftは、フェイスブックからの多額の投資を得るなどして、波に乗っているVRヘッドセットです。
3.3DVRアート

3D技術とアートは、かなり早い段階から結びついていましたが、そこにVRが加わると、もうその勢いは止められません。

3.3DVRアート

www.tiltbrush.com

グーグル社によるTilt BrushというアプリをVRヘッドセットで使用すると、あなたは仮想空間に置かれ、そこで自由にブラシを振ったりしてアート作品を生み出すことが出来るのです。

つまり、部屋中どこでもキャンバス。

VRヘッドセット無しだといつもの部屋だけど、ヘッドセットを付けるや否や、そこらじゅうに熱帯の植物や動物などを描いたアートが現れる、そんなことも可能なのです。

www.tiltbrush.com

まさに、新しい次元をあなたの生活に付け加えるイノベーションの始まりです。

PlayStation VR
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ソニーも負けてはいません。最新鋭VRヘッドセット合戦に勝てるでしょうか?
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スタッフからひとこと

コンピューター上でコンピューター用のソフトを開発しているように、VR上でVRのアプリやソフトも作れるようになる日もそう遠くはないでしょう。