今日はさらにディープな世界を紹介したいと思う。
ちょっと熱が入ってしまい、記事が長くなるかもしれないので目次を。


 1.ウランガラスとは?
 2.ウランガラスは危ないの?
 3.ウランガラスの魅力
 4.本物と贋物の見分け方
 5.セカイモンで探してみる


【第1章】ウランガラスとは?

ウランガラスとはヨーロッパ発祥の微量のウランを着色剤として加えたガラスを指す。
美しい緑色をしており、多くの雑貨屋食器が制作された。特徴としてはブラックライトなどの紫外線をあてると蛍光色に光る。

しかし1940年ごろから勃発した冷戦の開始とともに、原子力の材料としてウランが注目されてから入手困難な状況が発生し、市場に出回らなくなった。

以降、多くの愛好家に愛されるアイテムとして、骨董品マーケットなどに流通するようになった。また例外として、ビーズなどの小物としてウランガラスが使用されている場合がある。

流通量の少なさから、希少性が高まり、ほとんどのケースで値が張る。
上記の理由から蛍光塗料を塗った贋物や紛い物も見られる。

(下記写真は通常時と蛍光時)





【第2章】ウランガラスは危ないの?

名前からして危なそうだが、人体の影響はほとんどないらしい。
ウランガラスを専門的に取り扱うLAPOよると「ウランガラスに含まれる放射能は自然界にあるものと変わらず、体に害のない程度ですので、安心して楽しめます。 」とのこと。

日本でももちろんだが、世界中で愛されているガラス製品なのだ。
補足だが、輸入や所持に関しても規制する法律は今のところ見当たらない。(2016年4月26日時点)





【第3章】ウランガラスの魅力

このウランを含んだガラスの名前はチェコや日本ではウランガラスと呼び、アメリカではヴァセリンガラスと呼ばれています。 また科学的にはこのような光るガラス材料をルミネッセントガラスと呼びます。

このウランガラスの魅力について私の視点から

1.希少性の高さがゆえのレア感。
2.人体に影響がほとんどないとはいえ、名前からくるゾクゾク感。
3.美しく光るものに惹かれる人間の性。


(通常時は色がワセリンクリームに似ていることからヴァセリンガラスともよばれる)




【第4章】本物と贋物の見分け方

以下、「ウランガラス鑑定教室」様のホームページより抜粋

1)自然光で主に黄色または緑色で、UV-LED(LED式紫外線ランプ)で緑色蛍光が出るものはウランガラス。

2)UV-LEDで緑色蛍光が出ないものはウランガラスではない。 

3)蛍光灯式の紫外線ランプに反応するガラスは色々あるので、UV-LEDで確認する必要がある。

4)自然光で水色・青色のウランガラスで、UV-LEDで緑色蛍光が出るものは放射能測定しないとウランガラスかどうかが分からない。

5)自然光で透明に近い大正昭和の和製ガラスは注意する。絶対とは言えないが、99%、ウランガラスではない。




【第5章】セカイモンで探してみる

そもそもこの連載は日本未発売品を発見、紹介するもの。
ウランガラスは間違いなくこのジャンルに当てはまるものとして紹介した。

早速、セカイモンでウランガラスを探す