猫、ねこ、ネコ・・・どうやって書いても愛らしい動物、猫。
身近に猫のいる方なら分かるはずですが、猫の喜ぶことならとにかく何でもしてあげたくなるほどの不思議な魅力を持つ動物ですよね。
あごの下をもふもふ撫でてる時なんて特に。ゴロンと地べたに寝そべって、発狂したように手をガシガシ噛んできて、とても痛い。とても痛いけれど愛らしさがとまらない。悩みごとも大切な用事もぜんぶ忘れてしまいます。
お親バカなのは自分だけではないだろうと調べてみると、予想通りザクザク出来てきました。
猫にまつわる名言が。
猫への単なる愛情表現から、猫から学んだ教訓まで、全世界の猫にまつわる名言を一緒に見てみましょう!なごみましょう!
困ったことに、子猫はけっきょく猫になってしまう
アメリカの詩人、オグデン・ナッシュの言葉。ごもっともです。
ふさふさの産毛、おぼつかない足どり、何だか泣き出しそうな眼・・・産まれたての子猫を目にして「うふぁぁ・・・」と思わずため息を漏らしてしまわない人とは距離を置いた方がよいでしょう。
SF作家のジュール・ヴェルヌも言ってます:「猫は地上に舞い降りた聖霊だと思う。猫なら、雲の上でも落ちずに平気で歩ける、と私は確信している」
けれど、それも1年たらずのこと。かわいいだけの子猫時代には終止符が打たれ、破壊・暴食・暴眠に目覚めた猫時代が始まります。後悔しても遅いです。
猫は毛皮をまとった独裁者
そういうことなんですね。テオフィル・ゴーティエというフランスの詩人の言葉。
毛皮をまとった天使は、1年もたたずに独裁者になるんです。朝起きて、リビングから聞き慣れない物音が聞こえてきた時には、深呼吸してから覗くのが基本。たいてい小鳥とかネズミとかくわえて飛び跳ねてますから。トカゲとかバッタはまだかわいいほうです。
あと高級品を無防備に置いておかないのも基本です。ほんの一夜で前衛的な現代芸術に変えられてしまいますからね。クリスマスツリーも恰好の的。
「わたしは好奇心がとても強くて・・・」なんて自己紹介している人見かけたら、「それと同じこと猫の前でも言えるの?」とすぐさま訊いてあげるべきですね。ぜったい猫には敵いませんから。
元オアシスのノエル・ギャラガーも、「僕の家には3人の子供と1匹の猫がいる。忙しくて、騒がしい家。働いているときのほうがよっぽどリラックスできるよ」なんて嘆いています。
もし猫が今よりも2倍の大きさだったら、違法になると思う
小動物だからまだ被害も笑って済ませられるレベルですが、確かに2倍になると笑えない事態になるかも知れません。ダグラス・クープランドは正しいでしょう。
カーテンをちょっとちぎられるくらいなら可愛らしいですが、毎日窓ごと突き破られては笑う余裕もなくなるはず。
マーク・トウェインが言っています:「猫の尻尾を持って運ぼうとする者は、ほかのどんな方法でも学べない何かを学ぶ」
尻尾を持ってぶら下げようとしたら猫にザックリ引っ掻かれるよ、っていう忠告なんですが、もしも猫が2倍の大きさだったら、墓石にこの名言がクッキリと刻み込まれることになるかも知れません。
わたしは猫を愛している
ディック・ヴァン・パタンというアメリカの俳優の名言というか個人的な告白ですが、つまりはこの一言に尽きると思います。
破壊神で独裁者ですが、それでも人は猫を愛してしまいます。
「眠っている猫を見て、落ち着かないことなんてない」(ジェーン・ポーリー/ジャーナリスト)
「理想の落ち着きは、座っている猫に宿る」(ジェーン・ポーリー/ジャーナリスト)
食べて、寝て、壊して、食べて・・・
猫はただ無邪気に生きているだけなのに、じっと見つめていると、私たち人間の知らないことをたくさん知っているような気もしてきます。
最後に、こんな言葉でお別れしましょう。
「もし人生について何か学びたいなら、猫を飼いなさい。人間が動物とどうやって接したらいいかは猫が教えてくれます。なぜなら、世界は猫のものだから」(ジェームズ・クロムウェル/俳優)
|